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生活習慣病を知る

生活習慣病を知る

最近はメタボリック症候群が一般的に知られるようになり、自分の生活習慣を見直す方も増えました。

■ 生活習慣病とは

生活習慣病とは、食事習慣、運動習慣、肥満、喫煙、飲酒などの日常生活における食事や運動などと関わり合いを持つ病気を指し、かつては成人病と呼ばれていました。軽い症状であれば日常生活の改善や薬物を使用する事でコントロールできますが、重症になると心筋こうそくや脳卒中などになる可能性があります。生活習慣病を2つ以上複合する状態をメタボリック症候群と呼び、脳心血管の疾患の発生率は上昇します。生活習慣病はガンと共に日本人の死因のトップであり注意すべきものですが、日常生活の改善で予防につながるので早めの生活改善をオススメします。

■ 生活習慣病の疾患

→ 糖尿病
糖尿病とは食事で上がる血液中の糖分が細胞に運ばれなくなり血液中にあふれている状態を指し、近年は低年齢での患者が急増しています。原因は体内のインスリンを作る細胞が破壊されてインスリンの量が足りなくなる1型糖尿病、インスリンの分泌量が少なくなって起こるか、細胞のインスリン作用が悪くブドウ糖が取り入れられない事で起こる2型糖尿病、遺伝子の異常やほかの病気が原因となるもの、妊娠中に起こる糖尿病などがあります。糖尿病は血糖コントロールをしないでいると10〜15年で糖尿病神経障害(手足の神経に障害)、糖尿病網膜症(失明や白内障)、糖尿病腎症(人工透析)の合併症が発生し生命に危険を及ぼします。糖尿病は生活習慣に密接に関わるので食事習慣、運動習慣の改善が効果的です。

→ 脳卒中
脳卒中とは脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの総称で、脳の血管が詰まったり破れて出血することで脳組織が傷つき、意識がなくなったり、言葉が話せなくなったり、手足がしびれるなどの症状がでます。脳梗塞とは体内でできた血栓が脳内の血管に詰まる状態で、急に発症し、意識喪失して死に至る危険性も高いです。脳出血とは脳内の細い動脈のもろい部分が破れて出血する状態で、昏睡状態に陥り半身麻痺などの影響が残ります。くも膜下出血とは脳動脈にできた瘤が破れくも膜下腔に出血する状態で、頭痛・悪心・嘔吐・意識の混濁などの症状がでます。これらの予防は生活習慣の改善が必要で、高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満など動脈硬化につながる食事習慣、運動習慣の改善が効果的です。

→ 心臓病
心臓病とは心筋梗塞・狭心症などの総称で、心臓に血液が行かなくなることで発症します。重い発作の場合にはすぐ死に至る恐ろしい病気です。心筋梗塞とは冠動脈がふさがって血流がとだえ心筋の組織が壊死でしまうで、突然激しい胸痛が始まります。治療には投薬で治療する血栓溶解療法や外科手術で治療する冠動脈バイパス手術などがあります。狭心症とは心筋に血液が行かなくなることで胸痛の発作が起こり、心臓の筋肉が酸欠状態になる状態です。速効性硝酸薬(ニトログリセリン)がよく使われ、発作を抑える効果があります。これら心臓病の予防は生活習慣が深く関係しているため、食事習慣・運動習慣・精神安定・禁煙・休養などのトータルでの改善が必要です。

→ 高血圧症
高血圧症とは血圧が異常に上昇している状態を指します。症状は肩こり・頭痛・頭の重い感じ・めまいなどがありますが、その症状を高血圧と結びつける人があまりいなく、健康診断で高血圧が見つかる場合がほとんどです。原因は遺伝的要因や腎疾患・ホルモン異常などがあります。高血圧の状態が続くと脳出血・脳梗塞・心筋梗塞・狭心症・心不全・腎不全などの障害を引き起こします。治療法は、塩分制限・カリウム摂取・ダイエット・禁煙・アルコール制限・運動・降圧剤などがあります。

→ 高脂血症
高脂血症とは血中のコレステロールと中性脂肪が正常範囲を超えて増加する状態いい、他の生活習慣病を誘発しやすくなります。原因は食事において脂肪を取り過ぎまた運動不足などによるもので、症状が悪化すると動脈硬化となり狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などに発展し死亡する可能性が増大します。治療は、薬や手術で完治するものではないため普段の生活習慣の改善が求められ、とくに食事習慣・運動習慣の改善が重要です。また動脈硬化の原因である喫煙・ストレス障害などがある場合は並行して薬物療法も行われます。

→ 痛風
痛風とはぜいたくな食生活をすると発症すると言われており、プリン体の多く含む食品を多く摂りすぎることで主に中年男性が発症します。原因は食事において脂肪を取り過ぎまた運動不足などによるもので、とくに食事は肉類などの偏った食事や多量のアルコール摂取が問題を招きます。症状は足や関節に激烈な痛みがおこり、重症になると痛みの程度は極めて強く「風が吹いても痛い」と云われる強い痛みを起こします。治療は発作時に痛み止めの薬で対症療法をして、ゆるやかに尿酸値を低下させます。予防は、食生活では高プリン食(肉類・魚介類・大豆など)をとりすぎないようにし、運動はこまめに続けるようにします。また最近では極端な低プリン食を行っても血清尿酸値があまり改善せず、薬剤での尿酸コントロールが簡単な事からあまり過酷な食事制限はしなくなっています。

→ 脂肪肝
脂肪肝とは肝臓に脂肪が蓄積した状態を指し、肝硬変や肝細胞ガンなどの深刻な病気を併発する可能性のある病気です。原因は過栄養・肥満・糖尿病・アルコール多飲などがほとんどで、普段の食生活の生活習慣の悪さが密接に絡んでいます。症状は食欲不振・腹部膨満感・疲れやすさなどがありますが症状を自覚することはほとんど無く、症状が悪化した場合や他の病気の肝硬変・肝細胞ガンなどを併発してから気付くケースが非常に多いです。予防は食生活と運動による血糖のコントロールで充分効果がありますが、重度の慢性脂肪肝には脂質代謝の改善を目的としてする薬物療法などがあります

■ 効果的な生活改善

→ 食習慣
食生活の改善は、人により「好き嫌い」もあり、また核家族化や一人暮らしのなどの環境的な問題などもある事から改善はなかなか難しいといえます。ですから無理はしないで簡単にできる事から始めるのが良いでしょう。例えば食事の時に炭水化物のゴハンは半分残す・アルコールはビールをやめてプリン体の少ないワインに換える・脂肪の多いメニューを控えて野菜の多いメニューをとるなど様々な予防法があります。自分に合った改善方法を見つけて継続する、その事が生活習慣病を防ぎ健康で長生きできる秘訣だといえます。

→ 運動習慣
運動する習慣があまり無い方にとって運動は非常に面倒くさいと感じるものです。しかし本来運動とは体を動かす事であり、通勤で歩く事や家事をする事でもりっぱな運動になっているのです。走る・泳ぐ・鍛える事が苦手な方は普段の体を動かす時間を少し長くするなどの自分のできる範囲から始めるのが良いでしょう。例えば会社の一つ手前の駅で降りて歩くとか、少し遠いスーパーまで買物に行くとか、自転車をやめて歩きにするとか、自分に合った改善方法を見つけて継続する、その事が生活習慣病を防ぎ健康で長生きできる秘訣だといえます。

→ 飲酒習慣
飲酒する上で問題はなのは、酒の種類と量・つまみのカロリーの2点にあると言えます。酒では特にビールにプリン体が多く痛風や脂肪肝などの生活習慣病になりやすいうえ、飲酒の量が増えればその危険性は増大します。つまみは酔った状態でも味を感じるように塩分や油分を多量に含んでいる物が多く、カロリーの必要以上の摂取で糖尿病や高脂血症などを誘発します。飲む回数を減らす事は容易にできると思いますが、一回あたりの飲酒量もきちんと減らして低カロリーのつまみを意識して選ぶようにしましょう。

→ 喫煙習慣
習慣改善で最も困難なのが喫煙習慣です。喫煙は依存性が高くて禁煙しても失敗する場合がほとんどです。その一方で健康に及ぼすリスクは非常に高く、狭心症・心筋梗塞・動脈硬化・動脈瘤などの生活習慣病を誘発します。最近の禁煙方法にはニコチン置換療法と呼ばれるものがあり、ニコチンパッチやガムなどをたばこのかわりに使用する事で時間をかけてニコチンの摂取量を押さえ込む方法があります。ただ単にたばこを控えるとストレスがたまりイライラするなどの離脱症状が現れてしまいますが、ニコチン置換療法ではニコチンの補充を徐々に軽減していく事で比較的楽に行うことができます。

■ ダイエットと運動

生活習慣病の原因のほとんどは肥満によるものです。「あまり食べない」「食べたら動く」を習慣化しましょう。

→ ダイエット
世の中には様々なダイエット方法があり、どれを選んでいいのかとても迷います。選ぶ上でのポイントはそのダイエットが医学に基づいているかどうかです。迷信的で怪しいダイエットにだまされず、医学的に立証されているものを選びましょう。そして次に大切なのは「続ける」ということです。自分に適した続けられそうな方法を選び、それを長く続ける事で大きな効果が得られます。

→ 運動
運動する習慣が無いととても面倒くさいものです。しかし本来運動とは体を動かす事であり日常生活で充分に運動になっているのです。走る・泳ぐ・鍛える事が苦手な方は普段の体を動かす時間を長くするなどの自分のできる範囲から始めるのが良いでしょう。例えば会社の一つ手前の駅で降りて歩くとか、少し遠いスーパーまで買物に行くとか、自転車をやめて歩きにするとか、自分に合った改善方法を見つけて、それを長く続ける事でダイエットの効果が得られます。

■ 生活習慣病Q&A

→ 生活習慣病は何歳からなりますか
生活習慣病は30〜40歳で急増しますが、最近は食生活の変化や運動量の不足などが原因で低年齢化の傾向があります。

→ 肥満だと生活習慣病にかかりやすいですか
肥満は糖尿病と高脂血症などの生活習慣病になりやすく、症状が悪化すると動脈硬化となり様々な死に直結する疾患になる可能性が増大します。

→ 食事における注意点は
カロリー制限・低コレステロール食・動物より魚を摂る・野菜を摂る・薄い味付けなどがあげられます。

→ コーヒーやお茶は血圧に悪いですか
コーヒー・お茶に含まれるカフェインは血圧を上げるので1日3杯〜4杯までで抑えましょう。

→ 糖尿病は遺伝するのですか
家族が糖尿病の場合は糖尿病になる確率は高まります。遺伝により誘発する場合もありますが、遺伝するというよりは糖尿病を抱える家族と同じような生活環境、運動不足・肥満・ストレスなどから糖尿病がなりやすいと言えます。

→ 水泳がダイエットに良いと聞きますが
水泳は全身をくまなく使う有酸素運動で水中にいるので体温を上げるため効率よく脂肪を燃焼します。泳ぐのが苦手でも水中ウォーキングだけで大きな効果が見込めます。

→ 生活習慣病で目が悪くなるのは本当ですか
はい、目が悪くなる危険があります。糖尿病は血糖コントロールをしないでいると10〜15年で失明や白内障をおこす糖尿病網膜症になる危険が増大します。

→ 肥満は病気ですか
肥満とは身長に比べて体重の割合が大きい状態を指しそれ自体は病気ではありません。しかし医学的に治療が必要と判断されるまでになると様々な病気が誘発し、本当の病気になってしまいます。

→ プリン体とは何ですか
プリン体とはほとんどの食品に含まれている細胞の中の核酸を構成する成分のことです。プリン体を摂取すると分解され尿酸が生じ、血液中の尿酸濃度が高くなり過ぎると高尿酸血症と診断されます。

→ 生活習慣病は治さなくてもいいのでは、
生活習慣病はいずれ死に繋がる重大な疾患を引き起こします。しかし初期の段階では症状を自覚しない場合が多く、治療が遅れて死に至るケースもあります